出雲のものづくり【1】

 「出雲」をテーマに様々な角度から情報を取り上げてみようと思います。1回目の企画は、「ものづくり」をテーマに進めます。改めて「出雲」という場所について、「ものづくり」フィルターで眺めてみようとの想いからの企画です。不定期更新となりますが、息切れをしないよう続けたいと思います。

 第1回目は「出雲活版室」を紹介します。手前のことなので恐縮ですが、「出雲のものづくり」には違いがないのでご勘弁を…。

―出雲活版室を始めた理由

 もともと活版印刷に興味があり、何か出来ないかなと漠然と考えていたところ、ご縁があって平和印刷さん(島根県邑智郡川本町)より「活版印刷」一式を譲っていただくいことになり、名刺サイズを中心に活版印刷の取扱いを始めました。

―ものづくりについての想い

 どのジャンルの仕事やサービスにも言えることだと思いますが、お客様に納得いただけるよう、自分たちが「いいな」と思える「ものづくり」を心掛けています。それに尽きます。作り手の自分たちが「いいな」と思えないといけないと考えています。

―活版印刷について

 「出雲活版室」の活版印刷は、昔ながらの「活字活版」ではなく「樹脂版・金属板」を使った活版印刷です。欧米でいうところのレタープレスですね。「手キン」という手動の活版印刷機を使って1枚1枚を手作業で印刷していきますので、100枚つくるのに100回同じ作業を繰り返します。

 プリンターで印刷すれば数十秒で済むことを何時間も、何日間もかけて仕上げていきます。そんな工程を経てできた印刷物は、何かしらの空気感を纏っている感じがしますし、佇まいといいますか存在感のあるものになります。

―出雲について

 交通事情はあまり良くないですが、徐々に整備はされていますし住みやすい地域だと思います。出雲大社の遷宮(平成の大遷宮)からは、全国的にも注目されてきたんじゃないでしょうか。ただ、遷宮は60年に一度しかありませんので、この機会にもっとアピールする必要があると思います。それと、少子高齢化の先進県でもあり、山間部では限界集落も多くなっています。どの自治体にもいえることかもしれませんが、出雲も諸々の課題が山積しています。

 広告・印刷という立場から、それらの課題に対して何かしらの活動ができればと考えています。


―今後の活動・抱負など

 今はネット印刷が当たり前の時代です。全国どこからでも早く・安く・大量に印刷ができます。そういう時代だからこそ、手作業の「活版印刷」に取り組む意味があると思っています。くたびれた印刷機を動かす風景や、出来上がった印刷物を「いいな」と感じてくれる人もいると思いますので。

 早く・安く・大量にでは勝負ができない状況になっていますから、違う角度で印刷に向き合っていきたいと考えています。

 また、せっかく出雲で活動していますので、「縁結び」や「神話」など、魅力的な資源を活かした出雲ならではの商品を「活版印刷」を絡めてつくれると面白いなとは思います。


「出雲活版室」

プロフィール

2014年に平和印刷(島根県邑智郡川本町)より活字一式と活版印刷機を譲り受け、株式会社 三和印刷内にて「出雲活版室」としてスタート。現在に至る。

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