出雲のものづくり【7】

「出雲」を「ものづくり」フィルターで眺めてみようとの想いからの企画です。第7回は、「和香房ゆあん」西田 真麻子さんを紹介します。

―はじめたきっかけ

生まれも育ちも大阪なんですが、就職は東京だったんですよ。東京で勤めている時に、このままこの生活を続けるか、東京を出て違う生活をするかを考えた結果、Iターンで出雲へ移住することを決めました。島根に移住することが決まった際は、その時に勤めていた会社の同僚からは「本当に行くんだ?」という驚きの声が大半で…(笑)、でも一部の同僚からは「羨ましさもある」と言われたのは印象に残っています。出雲に移住するときは、自分で何か事を起こすというか…普通に会社に勤めるんじゃなくて、自分にしかできないことをしたいという想いが強くありました。そんな中、たまたま香りの勉強ができるところを見つけたんです。香りには元々興味もありましたし、和の文化も好きだったので、今考えると自然な流れだったと思います。香りについての指導を受けるため、出雲から名古屋の先生のもとに通いました。基礎を約1年かけて学び、その後も定期的に指導を受けています。現在は、出雲観光協会さんでお手伝いをさせてもらいながら、「和の香り」の各種教室やイベントを開催して活動しています。

―香りの魅力とこだわり

和の香りは約1300年の歴史があり、古くから日本の暮らしの中にあるものです。仏教などにも関係の深いものですので、どこか懐かしい感覚を体感できることが魅力のひとつだと思います。また、古くから和の香りには場を浄化し邪気を払うという使い方もありますので、身の回りに置いておくことでリラックスできるという魅力もありますね。

香りを作る際のこだわりは、天然の香料を使うということですね。人工の合成香料は鼻につくといいますか…やはり不自然な香りなので、私は使うことがありません。反対に天然香料は自然のものなので、体にスッと入る心地よさがあります。その部分は大切にしていますね。

―出雲について

冬以外は過ごしやすいですね(笑)。人並な言い方ですけど、いいところですよね。食べるものも美味しいし、自然も多くゆったりとした時間が流れています。私は大阪出身ですが、少し郊外の街だったので身近に自然はありました。とは言っても、遠くに山が見える程度のものでしたが…就職した東京ではそれらの自然がまったくなく落ち着かなかったですね。なので、出雲に来て広い空や山々を見て、ほっとしたことを覚えています。

観光という視点では、出雲はいいものが沢山あるのに、それらを周りに知られていないなと感じています。告知ツールは多いのに、発信の方向や種類がバラバラと言いますか…もう少しまとめてもいいのではないかと思いますね。

―これからについて

出雲で香りを作っていることが差別化になると考えていて、その利点を活かして全国へ発信していきたいですね。島根県だけではなく、依頼があればどこへでも出掛けていきたいと思っています。そのためには、和の香りの良さを知ってもらうことが重要ですので、出来るだけ間口を広げていきたいです。それと、異業種の方々との関わりも重要になると考えています。ジャンルの違う世界に触れることで、新しい香りの使い方などが生まれるかもしれませんしね。それから商品開発も手掛けていきたいと思っています。話が色々と飛びましたが(笑)、少しでも可能性があれば取り組む価値がありますので、これからも様々なことにチャレンジしていきたいです。

西田 真麻子

島根県出雲市大社町

和香房ゆあん代表・薫物屋香楽認定香司

大阪府出身。2017年に出雲市大社町にIターン。 2018年9月に香司資格を取得後、 2018年10月より島根県内外で体験教室を開催。現在も、寺院・ギャラリー・カフェ・公民館・イベント出店・お子様向け・観光客向け・地域活動向けなど、様々なニーズに合わせたお香づくり体験教室を開催中。

ホームページ

フェイブック

インスタグラム

0コメント

  • 1000 / 1000